契約管理システムの英語化対応プロジェクト
概要
- 日本国内の法律に特化している契約締結・管理システムではあるが、社内や取引先に使用言語が英語であるユーザーがいるため、顧客からの対応要望が多かった
- 英語使用ユーザーが社内でのサポートなく自走して業務をおこなえることがゴール
担当範囲
- UIデザイン
- 翻訳(共同)・ガイドライン作成
開発期間
- 2021年10月-2020年12月
プロセス
下記のプロセスを担当しました。
- 言語切替UIの検討
- 英語化にあたっての調査・ポリシー策定
- 翻訳(共同)とUIの調整
- 機械翻訳ガイドライン作成
1.切替UIの検討
言語切り替えのUIをどこに置くかを検討しました。 設定画面内に置くという案もありましたが、設定画面自体は多言語化対応からスコープアウトしたため、日本語を解さないユーザーが設定画面内で切り替えスイッチを探しあてることは難しいと判断しました。
結果、ヘッダー右上に配置することで、どのページにおいても切替ができるようにしました。 またiOS・Andoroidなどでも使われている地球のアイコンを使用し、表示言語が理解できなくても言語切り替えスイッチの場所を推測しやすくしました。
2.英語化にあたっての調査・ポリシー策定
英語でのライティングについては、技術系英語ライティングについての書籍やGoogleのテクニカルライティング講座サイトを参考にしました。翻訳者によるズレを防ぐため翻訳を進める前に翻訳ポリシーと用語集のドキュメント化を行いました。
3.翻訳とUIの調整
翻訳についてはメイン担当が言語ファイル上で翻訳したものを、実際の画面上で確認していきました。 アラートや指示文をより伝わりやすくしたり、UI上で長すぎる文言を修正するなど細かな対応をおこないました。
4.機械翻訳ガイドライン作成
今回のプロジェクト終了後は、各開発チームが機械翻訳を用いて翻訳を行うことになっていました。一定の基準を定めることで品質を安定させようと、ガイドラインを作成し共有を行いました。
日本語の時点で冗長な文章になっていると機械翻訳が意図しない結果になることもあるので、翻訳しやすい日本語の原文の書き方などもガイドラインに加えました。
開発プロセスの中で文言を担当しているデザイナーたちと日本語文の検討→機械翻訳を行うワークショップも開催しました。
OTHER WORKS
© Misa Katou