POS登録商品の軽減税率対応用ツールのデザイン
概要
- 2019年10月から導入される軽減税率に対して、ユーザーがレジ上に登録している商品の税率を適切に変更しておき、税率切替日に切り替える必要があった
- 税率移行作業をかんたんにできるツールの設計とデザイン
担当範囲
- 情報設計
- UX/ UIデザイン
開発期間
- 2019年7月-8月
課題
軽減税率の条件が複雑で理解しにくい ことが大きな課題でした。
- 食品の購入(テイクアウトを含む)は8%
- ただし店内飲食をする場合は10%
- アルコールに関しては店内・購入に関わらず10%
- その他の商品は10%(新聞を除く)
もし移行ツールを開発しない場合、ユーザーは商品ごとにCSV上での設定が必要となります。
当サービスのメインユーザーは飲食店のため、影響を受けるユーザー数が多く、切替設定ミスの多発やサポートコストの増大も予想されました。
設定したゴール
- 制度の理解が十分でなくても、ユーザーが迷わずに短時間で設定完了できること
プロセス
下記のプロセスを担当しました。
- 情報の構成
- プロトタイプ作成とヒアリング
- 仕様検討
1.全体設計・情報構成
国税庁が発行している軽減税率資料を参照・整理したうえで、設定したゴールを実現できるための構成をPOと検討しました。 「質問に答えていくだけで商品に適した税率が設定される形式」 を採用しました。
下記の順で、適用条件に当てはまる商品カテゴリを選んでもらい、それぞれ必要な設定へ誘導していきます。
- 扱っている商品群の種類を質問し、軽減税率設定の必要があるユーザー(=食品を取り扱っているユーザー)を絞り込む
- 食品を扱っているユーザーのみ、商品カテゴリ分類画面に進む
- 店頭販売・テイクアウトをしている商品カテゴリを選択(8%に設定される)
- その中から店内飲食も並行して行っている商品カテゴリを選択(8%と10%が設定される)
- それ以外は自動で10%のみに設定される
2.プロトタイプ作成とヒアリング
その後、XDで作成したプロトタイプを用いて、社内で実際に使って設定開始から完了まで通して行ってもらいました。 また、顧客理解の深いCSメンバーからもユーザーがつまづきそうな点についてのフィードバックをもらいました。
3.仕様策定
開発にあたってはUI面での仕様をまとめ、エンジニアに共有しました。
OTHER WORKS
© Misa Katou